声優の歌
みなさんこんにちは。Kei_北の鴎党と申します。
ミリオン8th Day2のことを書きたかったのですが、結局書きたいことがまとまらず書けませんでした。すみません。
とあるFFが演技論を熱く語っていたnoteがあったので、それに触発されるように書いてみたくなりました。それに、ツイフィールで「歌が好き」と公言している以上、ある程度自分が考えていることを公言する必要があるように思います。
というわけで今回のテーマは
「声優の歌」
にしてみようと思います。よろしくお願いします。
まえおき
まず、僕自身特別歌が上手いというわけではないことをご承知おきください。また歌に関する特別な技術を持ち合わせているわけでもありません。知識もあるかどうかは微妙なところです。ただ、「ある程度いろいろな声優さんの歌を聴いてきた中で個人的に考えたことをまとめてみた」くらいのものだと思ってください。
「声優が歌うことの意味」
いきなり突っ込んだテーマかもしれませんが、ここをある程度整理すると、この後評価するべきことも実はちょっと変わります。
私としては大きく三つの意味があると考えています。ただ、この三つは同時に満たしていなければならないものではないと考えています。
- 歌って踊ってファンを楽しませるための歌
- 自分が考えていることや感じたことを表現することを目指した歌
- 演技の一部としての歌
上2つは結構被ってますがある程度区別して話そうと思います。
歌って踊ってファンを楽しませるための歌
これはほぼ文字通りですが、「型」として例えるなら「アニメ主題歌型」という風にしておきましょう。
これはある程度目的が分かりやすく、「作品・ファンから求められたもの」だと考えています。例えば”PARADOX”(雨宮天)、"Sweet Sensation"(村川梨衣)。これら2曲は他の本人名義の曲とちょっとイメージが違うところがあると思ったのでピックアップしました。両曲はそれぞれ「理系が恋に落ちたので証明してみた」のOP、「12歳~ちっちゃなムネのときめき」のEDです。
自分が考えていることや感じたことを表現することを目指した歌
これはほとんどの場合本人名義、かつアルバム曲ということがほとんどです。曲によっては本人が作詞・作曲していることもあります。例えば"This HOPE"(雨宮天)。本人のコメントはちょっと忘れてしまいましたが、「こういう感じで曲書いたよ(かつほとんど手直しされなかった)」というようなコメントは残していましたね。
表現者としての大きなツールの一つと考えるとかなり大きな意味があるものと考えていいでしょう。
演技の一部としての歌
要するにキャラソンと思えば大体あってます。ある程度キャラの印象を壊さずに歌うことを求められるので、単純な歌の上手さではまず測れません。ここで大きく技法で異なってくる点は、「下手に歌うことを要求されることがある」点かなと思います。実際「のんのんびより」のエンディング曲では小岩井ことりさんに対して「元気に、あまり上手くない感じで」(要約)というディレクションをZAQさんがしていたと記憶しています(2021.3.28 のんのんびより おんがくのじかん)。同じ番組で逆に村川梨衣さんは「めっちゃ上手く」とディレクションされていたらしいですが
ある程度目的・背景を示しておいた上で次は「歌が上手い」を定義しようと思います。
僕のこういうとこ理系っぽいと思う
「歌が上手い」とは?
歌が上手いという評価にはいくつかの定義があるものと考えています。これも先の歌う目的と同じで、同時に満たすとは限りません。
こちらも分類すると、3つくらいに分類されるでしょうね。この3つを挙げておきます。
- 技術
- 表現力
- 曲調の多様性
これも一つ一つ軽く解説します。
技術
技術的な歌の上手さはそれだけで何種類かあります。ざっくりいうと「音域」「伸び」「響き」の3要素が大きいものと考えています。
「音域」は、低音も高音も綺麗に出るところを評価します。技術が必要ですね。自分もカラオケでいろんな曲歌いましたが、結構これ大変です。
「伸び」はその名の通り伸ばす音が綺麗に伸び切るかどうかです。これはスタミナ勝負です。歌が上手い人は高出力な人が多いと考えられるのですが、おそらくここが重要なものと考えられます。
「響き」は、よくカラオケの採点で「ビブラート」という項目を採点されるのですが、大体それだと思ってもらえればいいです。あと声量。やっぱりスタミナ勝負ですね。と言ってもただ声がでかいだけなのはダメです。それじゃジャイアンと一緒。
技術的な歌の上手さの尺度はこんな感じです。これ全部両立できる人を「歌が上手い」という評価です。こういうのは意外と音源だけで見ることができます。
表現力
うちのFFの演技論でもあった評価項目ですが、歌唱力でもここに載せます。これは基本的にはキャラソンかライブでしか評価できません。
これは「歌に感情を乗せる」ことができるかどうか、というところが非常に重要です。我々視聴者の心を動かすことができる人を、「歌が上手い」ということです。これは結構演技に通じるところがあります。
普通に多いです。演技も歌も上手い声優。演技も上手い人がここに当てはまるかというとそうでもないところが難しいのですが。
曲調の多様性
これ自体は全体の評価の中で他の項目と比べて占める割合は大きくないと考えています。それでも僕があえてここを評価の対象として繰り出したのは、特にキャラソンを歌うことの多い声優がワンパターンな曲しか歌えなかったらはっきりと大損になるからと考えます。バラードもアップテンポな曲も両方歌えるアーティストが驚かれたり評価高いのに近いですが、声優として考えた時、演技の幅を広げることにもつながります。
こんな感じで「歌が上手い」をある程度分析してみました。
では具体的に「歌が上手い声優」と聞くと誰か、という話もしていきます。
歌が上手い声優
実際に誰が「歌が上手い声優」かという話をしていきますが、その前に紹介しておきたい「もったいない」と感じてしまう歌の上手い声優が一人だけいます。
上田麗奈(81プロデュース)
この記事で技巧派声優として紹介された上田麗奈さんですが、ことパワーが足りていないことは、歌うことについてはかなり損しているように感じます。伸びは綺麗なんだけど上手く低音域が響いてくれないのが非常にもったいないと感じます。上手いのは事実だし、キャラソン歌った時に大きく化けるところの評価はめちゃくちゃ高いので、パワーさえあればなぁとずっと思っています。
ということで、本題に戻ります。
紹介したい歌上手声優を4人ほど挙げます。
当然のごとくミリオンライブから4人選定。と言っても愛美・駒形友梨・平山笑美の3人はあまりに強すぎるので選外。さらに今から紹介する4人は人気キャラを次々と演じている人気声優なので、その歌の上手さを語ることは彼女らの素晴らしさを布教することに繋がります。
特に雨宮天さんと村川梨衣さんは私の推しなので、今度改めて別記事にでもしようかなと思います。できるかは知らん。
雨宮天(ミュージックレイン)
天ちゃんの良さは何と言っても出力の高さです。力強い声から繰り出せるかっこいい曲が何よりもの持ち味です。でありながらPARADOXやLove-Evidence(両方とも「リケ恋」のテーマソングだこれ)のようなかわいい声も出せるのがすごいところです。
一押し曲は「VIPER」(本人名義)。アップテンポでノーツ数も多く、かつ低音の響きが求められる曲を綺麗に歌えているところが、雨宮さんの歌唱力をはっきりと示しています。TrySailの曲交換アルバムでもちょ*1が歌った音源もあるけど、出力が足りない。
Machico(ホリプロ)
最近「ウマ娘」でいろんなところに出てくるし皐月賞*2のNHK副音声良かったけど、最初に見つけたのはミリオンだからな!。
声が特徴的で、高音に強いのにかっこいい曲調に強いように感じます。もっともかわいい曲もめっちゃいいので、結局なんでもできるんですよね。ライブでも感情を乗せながら技術レベルも高いので、歌でまっちゃん*3に勝てる声優はそう多くないと思いますね。
元々歌手としての活躍が強いので、ある種この枠に入れるのはずるいです。
一押し曲は「アイル」(伊吹翼)。ゲッサン*4発の名曲として知られ、nano.RIPE作の曲の良さに、Machicoの歌唱力と重なって強い曲が仕上がっています。
田所あずさ(ホリプロ)
「タドコロック」と称されるロック調な曲が売りの歌上手声優。だけど僕は逆張りオタク要素もあるので敢えてのバラード推しです。
ころあずはマイク握らせると豹変*5しますね。しかし。
基本的にはパワー型歌唱です。だからこそロックナンバーが決まります。それは事実。ですが歌に感情を乗せることも高いレベルでできていますから、バラードでもめっちゃ上手いです。
一押し曲は「SING MY SONG」(最上静香)。バラード歌わせて心をつかみにくる。ずるい。
村川梨衣(ステイラック)
みなさんが読みたいところはここでしょう?知ってるよ。おなじみ、そんせんなしころもさん。持ち味は色々ありますが、一番の持ち味は「なんでもあり」なところと高音域の綺麗な伸びです。
キャラソンのひたすらかわいい曲*6から、ダークでかっこいい曲まで、何でもハイレベルで歌えますし、ライブでも感情を乗せて高いパフォーマンスを披露します。
書いてると長くなるので別記事でこの10倍以上長く書きます。
他にも歌が上手い声優はたくさんいます。水瀬いのり、東山奈央、富田美憂ら。でも詳しく書くと長くなるので今回はバッサリカットします。書いて欲しかったらDMなりリプなりくれ。
こんな感じで歌が上手い声優について語っていきましたが、最後に一人だけ紹介したい声優がいます。
藤井ゆきよ(青二プロダクション)
この記事でもちょっと触れたんですが、ライブでの歌唱に魂がこもる声優代表です。本人名義の曲は出していなかったはずなので、歌唱の機会はミリオンくらいしかなかったと思われますが、そのミリオンでの歌唱がすごい。涙声で歌うことが多いのですが、そこで大きく心を動かされます。
こんな感じで声優の歌について書いていきましたが、まだ勉強し途中だし、わからないことの方がずっと多いですので、コメントなり引用ツイートなりでいろんな意見をお聞かせください!
最後までお読みいただきありがとうございました!