丸が来なくて
「丸が来なくて良かった」
これをポジティブな意味で発する機会があるとは思いませんでした。
このフレーズをTwitter上で見たときは正直怒りました。今シーズン入る前、昨年の12月ごろだったはずです。清田育宏外野手が丸獲得失敗報道を聞いた時に発した一言です。チーム実質最年長の清田がこんな意識でいいのかとしか思いませんでしたし、トレードなりFAなりで出て行って構わないと思いました。おまけに多分このブログを読んでくださっているマリーンズファンの皆様も似たような感情を持ったのでは?と軽めに思ってました。
当然全く清田には期待せずにシーズン入るわけですが、6/30終了時点での成績が、打率、HR、打点、出塁率、OPSの順に以下の通りでした(規定未到達)。
.277 5 26 .368 .783 (得点圏:.296 2 22)
これだけ見たら割と普通の成績ですが、試合を決めるヒットが多いのが今年の清田。6/28の楽天戦では9回2死から四球などで繋がり回った打席で、あの松井裕樹から逆転タイムリーを放つなど、ここぞという場面で打順が回り、そこで結果を残してくれる印象が強くあります。
こんな勝負強い選手が年俸4400万円(推定)です。素晴らしいの一言で片付けて良いでしょう(かつての不祥事、言動には目をつぶり)また、打てば「丸が来なくて良かった打法」とかいじられてるのも面白いとこです。
一方、比較として読売丸(5年25.5億)の成績を見てみましょう。並びはさっきの清田の成績と一緒です。
.307 13 42 .403 .921
これだけ見れば「丸が来なくて…」は言い過ぎかもしれませんが、ある意味副産物とも言える二つの現象が起きてます。
- 荻野貴司、ここまで怪我なくレギュラーとして出場
- レアード獲得、ここまで全試合出場
荻野、レアードの成績は以下の通り(荻野のみOPSの後ろに盗塁を表記)。
荻野:.336 5 25 .398 914 17
レアード: .277 21 51 .362 .928
これを全部「丸が来なかった効果」というのは無理ですが、それでも丸以上の貢献をしてくれています。ちなみに荻野とレアードの年俸の和は1.6億程度。
ここまでくれば結論はこれぐらいですかね。
「丸が来なくて良かった!」
まぁ正直言えばこれに丸もいたらどこまですごい(当社比)打線組めたのかと思うことはありますが、未練は獲得失敗当時ほど強くはないです。
僕はただ一昨日打った清田を賞賛する記事を書きたかっただけだということを最後に述べてこの記事を締めます。
お読みいただきありがとうございました。さぁ4限だ。